昨年の未承認輸出未遂事件から一年が経ちましたバーゼル法違反の罰則についてまとめてみました
- パナ ケミカル

- 2022年4月27日
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更新日:2022年5月12日
会員の皆様からも最近、汚れたフィルム圧縮品の輸出やメッキ品、DVDなどの輸出がされていることを質問されるのですが、原油の高騰で不正輸出が増えていることは間違いないようで、先日会員ページでご紹介した通り、環境省も取り締まりに力を入れています。
昨年度、残念なことに滋賀の株式会社パンテックが未承認輸出未遂で厳重注意を環境省から受けましたが、完全な実名報道はされず刑事的な罰則も適応されなかったのは、厳罰を知っている私たちから見ると、ラッキーなことだったと改めて思います。(ただ、輸出業者として環境省や税関から制限をされたり検査が多くなったりとなる実害や、ホームページに
また、NHK等のテレビニュースにもなりましたが、排出先まで巻き込んだ騒ぎにはならなかったことは業界としても良かったのかなと思っていますが、今後も第二、第三の事例が出ないように会員の皆様と正確な情報を共有していきたいと考えています。

以前からバーゼル法の罰則に関して、あまり環境省や経産省もはっきり言及はしていませんが、罰則はバーゼル法、外為法、廃棄物法にまたがっており、悪質であった場合はどの法律でも取り締まることができます。
とても良い表が環境省のホームページにあったのでこれをベースに紹介します。

バーゼル法違反は外為法で取り締まりされるのが通常です、輸出されたプラスチックが、シップバックされて初めて初めて、外為法違反として5年以下の懲役、個人に対する1千万以下の罰金、法人に対する5億円以下の罰金が課せられます。
ただ、実はバーゼル法単体で取り締まりができて、①バーゼルの範囲で不良行為があった場合の措置命令が発出し、それに従わなかったとき、又は、②疑義行為に基づき報告徴収や立入検査を行い、虚偽の報告や立検妨害としたときときには罰則があるんです。
①は3年以下の懲役と300万円以下の罰金、②は6月以下の懲役と50万円以下の罰金です。特に②は軽いのですが、未遂者に対しても簡単に適用させることができるできます。
廃棄物処理法 無確認輸出 5年以下の懲役もしくは1000万円の罰金
外為法違反 5年以下の懲役もしくは1000万円の罰金
バーゼル法違反 3年以下の懲役と300万円以下の罰金もしくは、6月以下の懲役と50万円以下の罰金
外為法違反は発動させにくいのですが、廃棄物法で取り締まり(今後の廃棄物法改正ではっきり見えてくるのかもしれません)は現在でもできないことはないですし、昨年のパンテック社の厳重注意は、バーゼル法違反の虚偽の報告や立検妨害の恐れもあったということです。
プラスチックのバーゼル規制始まる前の案件ですが、バーゼル法違反ではバッテリーの不正輸出で輸出企業だけでなく関係者の逮捕があったこともあります。
ソース:MSN 産経ニュース 2011.9.15 23:19
鉛蓄電池を無承認で輸出容疑の元社長ら5人逮捕、電動自転車流行の中国へ/神奈川 他国 への有害廃棄物の輸出入などを規制するバーゼル法指定の特定有害廃棄物を承認なく中国 に輸出したとして、 県警生活経済課と横浜税関などは 15 日、外為法違反の疑いで、都内 の貿易会社の元社長ら男女計5人を逮捕した。 また、輸出先を途中で変更したのに必要な書類を国に届けなかったとして、 バーゼル法違 反の疑いで、大阪市内の物産会社の社長を逮捕した。
逮捕されたのは、 東京都板橋区、貿易業「天和商事」元代表取締役柳川智惠容疑者(43) 千葉県佐倉市、通関業「ロジテックサービス」代表取締役大崎圭容疑者(39) 大阪市 西区、中国籍の物産業「泰新物産」代表取締役朱光曦容疑者(49)ら5人。 いずれも容疑 を認めているという。
5人の逮捕容疑は、共謀し、2009年4月 25 日ごろ、経済産業相の承認を受けず、 バ ーゼル法で特定有害廃棄物に指定されている鉛蓄電池約198トンを、 韓国経由で、輸入 を規制している中国・香港に輸出した、としている。
同課によると、電動自転車が流行している中国で鉛の需要が高まっていると聞いた柳川容 疑者が、ロジ社と相談。 韓国への輸出承認証を取得している泰新物産の名義を借り、韓国・ 釜山を通じて香港のリサイクル業者に輸出した。 天和商事は990万円を手にし、通関手 数料としてロジ社に135万円を支払い、 名義使用料としてロジ社から泰新物産に 24 万 円を支払ったという。
いずれにせよ、しっかり理解して輸出していれば、国内の廃棄物法同様、全くは問題はありませんが、よくわからない業者や悪質な業者に資源プラを販売することは、そのようなリスクを含んでいると認識してください。
(犬飼)
