実は今も資源プラの8割は輸出されています。
- パナ ケミカル

- 2022年3月10日
- 読了時間: 3分
更新日:2022年5月24日
2018年、廃プラ中国輸入禁止、2021年バーゼル法廃プラ規制により、廃プラ(弊社では資源プラと廃プラを区別しております)の輸出は半分の物量になったとマスコミでは聞くようになりました。
また、2022年4月からのプラスチック資源循環促進法で、補助金が大量に出るとのことで、国内のプラスチックリサイクルは大きく転換し国内循環をするとの期待があります。
2021年の末に一般社団法人プラスチック循環利用協会のホームページで長年集計されてきた廃プラ輸出の統計の算出方式が大きく変更され、ひっそりと発表されていました。https://pwmi.or.jp/pdf/panf2.pdf
今まで、何十年も輸出統計のプラスチック屑HSコード(3915)のものだけを廃プラ輸出としてきたので、国内で再生ペレットになって輸出されるものは、国内リサイクルの中にカウントされている状態でした。
今回はそれを見直し、プラスチック屑HSコード(3915)から、国内で使われている再生原料を差っ引いたものを、国内リサイクルではなく、初めて海外輸出としてカウントする方式に変えました。
図は、2020年の統計ですが、輸出されるプラスチック屑74万トンに対して、国内循環は再生製品32万トン+PET5万トンとした上で、再生ペレットなどに加工されて、輸出されたものが62万トンあると推測、トータルで実に80%の再生原料が輸出されているという内容でした。
再生ペレットなどに加工されて輸出されているのは以前から推測されていましたが、中国輸入禁止で輸出しにくくなった低品質の材料はプラスチック屑としては輸出できないもののは、再生ペレットとして形を変えて輸出されているという実態が明らかになりました。
2021年の統計はまだ出ていないのですが、図2のように貿易統計を手計算で集計すると2020年が75万トン(上記のプラ屑74万トンと一致)で、2021年が62万トンでありバーゼル輸出規制によって2割ほど輸出が減っているように思えますが、減った分の幾らかは、再生原料になって輸出されていると考えられるので、2021年も廃プラの7割、8割が輸出される構図は変わらないということが予測されます。
当社が資源プラはグローバルリサイクルが基本であるという所以は、非常に単純で経済合理性です。
生産コストが高く、再生原料の用途の少ない日本国だけでは、再生プラを循環させることは難しく、海外を含めてグローバルに循環されることこそ、資源を有効に使う方法だと考えています。(もちろん、そのことで他国に汚染を広げてはいけませんが、2020年の廃プラのバーゼル輸出規制でそれも抑制できるようになりました)
国内のリサイクルの仕組みもこれから成長するものもあったり、PETボトルのように経済合理性成り立つ仕組みではなく、コマーシャルベース(リサイクルを事業と捉えずコマーシャルとして扱う)の仕組みも無視はできませんが、「廃プラは国内では品質を担保しながらもコストをかけない処理をしてから、海外のリサイクルルートに販売する資源プラの仕組み」は普遍的なものだと考えています。
この会員限定ブログでは、表では大きな声では言えないこういう話も会員の皆様にお伝えしていきたいと考えています!
犬飼拝

図1

図2
