50周年を迎えて、いま改めて「資源プラ」を考える
- パナ ケミカル

- 2 日前
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株式会社パナ・ケミカルは、本年、創業50周年を迎えました。
この節目にあたり、私たちのリサイクル事業のもう一つの原点である
「資源プラ」について、改めてお話ししたいと思います。
私たちのリサイクル事業の出発点は、
発泡スチロールリサイクル 「J-EPS recycling」 です。
専用処理機を用い、高品質で安定したインゴットを製造するこの仕組みは、
早い段階から「品質」を軸にしたリサイクルモデルとして形づくられてきました。
一方で、J-EPS recyclingと並行して取り組んできたのが、
より幅広い使用済みプラスチックを対象とした資源プラ輸出です。
こちらは専用処理機を使わないケースも多く、
工場ごとの管理や人の目による判断が、何より重要になる分野でした。
「廃プラ」とは呼ばないために
今から20年ほど前、
中国各地で海外から流入した汚れた廃プラスチックを目にするたび、
「このままでは、必ず品質基準が求められる時代が来る」
そう強く感じていました。
そこで私たちは、
単なる「廃プラ」とは明確に区別するための言葉として、
「資源プラ」という名称を考えました。
当初は社内で「廃プラ」と呼んだら罰金、という
少しユーモアのあるキャンペーンから始まりましたが、
やがて業界の有志が集まり、
一般社団法人資源プラ協会が発足します。
合言葉は、
「廃プラを処理するのではなく、資源プラを製造する」。
制度づくりの現場へ
資源プラ協会では、
環境省や税関とも対話を重ねながら、
資源プラの品質基準や輸出の考え方、メカニズムを少しずつ形にしてきました。
その取り組みが評価され、
バーゼル法におけるプラスチック輸出基準を検討する委員会のメンバーとして、
これまでの研究や実務の知見を共有する機会にも恵まれました。
多くの関係者の努力の積み重ねによって、
EUともアメリカとも異なる、
日本独自のバランスの取れた輸出基準が整備され、
現在ではこの仕組み自体が、海外からも評価されるようになっています。
これからの資源プラへ
今後、海外の輸出先では、
さらに多様な規制が求められていくでしょう。
だからこそ私たちは、
「廃プラ」ではなく、
品質感のある日本の輸出資源としての「資源プラ」を、
正しく海外に認知してもらうことが重要だと考えています。
その一環として、
資源プラ協会のサイトでは、
英語による情報発信もスタートしました。
50年積み重ねてきた現場の知恵と、
制度づくりに関わってきた経験を活かしながら、
日本ならではの、持続可能で信頼される
資源プラ輸出の仕組みを、これからも世界に発信していきます。
犬飼健太郎
