top of page

【解説】「潔いリサイクル」という思想

11 分前
読了時間: 5分

パナ・ケミカルの技術顧問を務めさせて頂いています本堀です。冬の足音が聞こえる時期になりましたね。

 

さて、ここ数年、急激に社会のプラスチックに対する視線が変わって参りました。

 

脱炭素、持続可能な社会の構築、資源の有効利用、プラスチックによる環境汚染などの様々な課題に対しての積極的な取り組みが求められ、プラスチックとの“付き合い方”を見直す動きが世界的に加速しています。

 

我が国においても、「プラスチックに係る資源循環の促進等に関する法律(プラ新法)」の施行に伴い、全ての事業者が“何らかの形”でプラスチックの資源循環に関わる必要に迫られています。

 

この“何らかの形“の中に「プラスチックのリサイクル」が含まれる訳でありまして、我々はお客様に対して「プラスチックリサイクル事業の安定性と持続性の確立」の重要性と必要性を訴えています。

 

最近は、この「リサイクル」というコトバに振り回されて、「事業としての持続性」を損なってまでも“半ば強引に”プラスチックのリサイクルを推し進め、経営に悪影響を及ぼしてしまう様な事例を多く目の当たりにしています。

 

事実、パナ・ケミカルが開催するセミナーや展示会などの場において、その様な無理筋のリサイクル事業を強行した結果、社内に歪みが生じてしまい、如何にして立て直すべきかとのご相談を多く受けます。

 

近年、社会の要請や法制度により事業者にリサイクルへの積極的な取り組みが求められており、この流れに対応する事は「本業」を営む上での重要な経営課題である事は紛れも無い事実です。

 

しかしながら、「身の丈に合わない無理を押し通した無計画で無謀なリサイクル」を押し通せば、貴重な経営資源を浪費し、企業としての体力(経営体力)が低下した結果、本業にも悪影響を及ぼしてしまいます。

 

そんな事は皆様も百も承知でしょうが、実際には我々、“社会の眼”を気にして「形だけの中身が全く無いリサイクルもどき」を強行している事業者を多く目にしています。

 

我々はこの様な“見掛け倒しで見苦しいリサイクル”の事を「蝕む(むしばむ)リサイクル」と呼び、会員の皆様にこの様な状態に陥る事が無い様、繰り返し注意を呼び掛けています。

 

 

我々は、社会のフワッとした軽はずみな空気に流されず、「安定性と持続性を確立した長いスパンで営み続ける事が可能な事業としてのプラスチックリサイクル」こそが重要であると考えています。

 

大切な事は、「“ナニ”が自分(自社)の「本業」であるのか?」をもう一度キチンを捉え直し、「本業を“犠牲”にしてまでも“無理に”プラスチックリサイクル事業に取り組む必要があるのか?」という点を自らに問い直して頂きたいのです。

 

つまり、この“問い直し”は、「本業と果たすべき社会的な責任」を明確化する“確認”なのです。

 

 

その上で、プラスチックリサイクル事業に取り組む必要があると判断したならば、「どの様な形で、どの程度までプラスチックリサイクルに関わるべきなのか?」という点を考えてゆくのです。

 

パナ・ケミカルも会員として活動に参画している一般社団法人資源プラ協会では、そんな問い直しのために「潔いリサイクル」という“思想”を提唱しています。

 

 

この思想は、「リサイクルの事業として安定性と持続性を「潔さ」という視点に基づいて判断する」という“道しるべ”なのです。

 

この思想の中核である「潔さ」とは、「経済的な合理性」と「技術的な妥当性」に基づき以下の様に定義しています。

 

 

ただ、これではナニをいっているのか良く分かりませんね。

 

なので、「潔いリサイクル」をざっくばらんにいってしますと、

 

 

の様な感じです。

 

では、実際に「潔さの視点に基づいて判断する」とは、どの様な事をするのかと申しますと、「対象とするプラスチックリサイクル事業において、インプットとアウトプットのバランスを客観的に把握して判断する」という事なのです。

 

プラスチックのリサイクルにおいては、プラスチック廃棄物に様々なインプットが投入された結果、処理物を始めとする「正のアウトプット」と環境負荷などの「負のアウトプット」が出力されます。

 

インプットに“見合う”だけのアウトプットが得られない(事業として見合わない)場合は、“潔く“他の手法やビジネスモデルを検討するという流れになります。

 

この検討と判断の根底には、先にも触れました「経済的な合理性」と「技術的な妥当性」という二つの視点があります。

 

インプットとアウトプットは、物質やエネルギーだけではなく、コストや効果なども含まれるため、多角的な視点での検討が必要です。

 

 

「潔さ」の視点で事業(ビジネス)のフレームを俯瞰・検証する事により、無理や無駄が省かれたリサイクルシステムの“正しい形”が見えてきます。

 

その結果、経営資源を蝕んでしまう形だけの中身が全く無い“リサイクルもどき”に陥る事を防ぎ、安定で持続的なプラスチックリサイクルシステムを構築する事で、事業として長く営み続ける事が可能となるのです。

 

ここまでお話させて頂きました「潔いリサイクル」という思想を体現したものが「資源プラ」です。

 

 

現在、パナ・ケミカル、資源プラを取り巻く「資源プラ製造」、「資源プラ利用」、「資源プラ輸出」というビジネスモデルを展開し、着実に実績を積み上げています。

 

安定で持続的なプラスチックリサイクル事業の普及を目指し、我が国のみならずグローバルな資源循環の輪を構築する。

 

これが“資源プラの専門商社”であるパナ・ケミカルの使命であり、すべては「潔いリサイクル」」という思想から出発しているのです。

 

無理をせず、長く続けるリサイクル。

 

これが大事なのです。

 

 

 

 
 
bottom of page