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輸出入の基本知識「HSコード」をわかりやすく解説します(その二)

こんにちは、パナケミカルです。


本記事は、日頃より弊社の輸出業務をサポートいただいている山九通商の時本さんにご協力いただきました。

時本さんは「一般社団法人資源プラ協会」の理事としても、貿易実務の専門的なアドバイスを行っていらっしゃいます。


今回は、お客様からよくお問い合わせをいただく「HSコード」について、基礎からわかりやすくご紹介します。

貿易に携わる方はもちろん、これから輸入ビジネスを始めたい方も、ぜひ参考にしてください。





輸入とは?


輸入とは、日本国内に貨物を入れることを指します。

輸入した貨物には輸入関税が課されます。また、輸出と比べて分類が細かく、取り扱いにはさまざまな書類が必要です。


例えば、以下のような書類を用意する必要があります。


原産地証明書


輸入貨物の成分表


正式名称が記載された書類


これらをもとにHSコードを確定し、関税率を決定します。


HSコードとは?

**HSコード(Harmonized System Code)**は、国際的な貨物分類番号で、世界各国で共通に使用されている商品分類コードです。

輸出入において、貨物を特定の分類にあてはめることで、手続きをスムーズに行うための番号となります。


本来、輸出国と輸入国のHSコードは同じになるはずですが、貨物の認識の違いなどにより、異なるコードが使われる場合もあります。


HSコードと関税率

HSコードが決まると、該当する関税率が適用されます。

関税にはいくつかの種類があります。


基本税率


協定税率(WTO加盟国間などの協定による税率)


特恵税率(関税定率法に基づく発展途上国からの貨物への優遇税率)


暫定税率(EPAなど二国間協定による税率)


どの税率が適用されるかは、原産国や協定の有無などにより変わります。


HSコード以外に必要な確認事項

輸出入の手続きでは、HSコード以外にもさまざまな法律や規制が関わります。


主な関連法令・条約


外国為替及び外国貿易法


輸出貿易管理令


輸入貿易管理令


バーゼル条約


食品衛生法


植物防疫法 など


これらの規制に基づき、輸出入申告を行う際には必要書類を事前に揃えた上で税関へ申請することが求められます。



まとめ

HSコードは、輸出入の基本でありながら非常に重要な知識です。

適切に分類し、必要な書類を揃えることで、スムーズな通関手続きが可能になります。


ご不明な点がありましたら、どうぞお気軽にパナケミカルへお問い合わせください。

今後も、皆さまのお役に立てる情報を発信してまいります。

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